土用丑の日にはウナギ
今年の土用丑の日は7月27日
土用丑の日は、ウナギを食べる日として知られていますね。
でも、なんで「土用の丑」と言うのか知っていますか?
今日は土用の丑についてお話したいと思います。
実はこの「土用」という言い方は四季と関係しています。
木火土金水
東洋医学の本場、中国では昔、
世の中のすべてのものは
「木・火・土・金・水」
(★もっかどこんすい と読む)
の5つの組み合わせで成り立っているという
五行説がありました。
全てを当てはめるのですから、
季節も割り振ろうじゃないか!
と、なるのですが
でも季節って、「四季」と言われるように4つしかありませんよね。
これを割り振った結果
- 木(もく)ー春
- 火(か) ー夏
- 土(ど) ー??
- 金(こん)ー秋
- 水(すい)ー冬
土が、余ってしまいます。
そこで、「土は、すべての季節に均等に存在するものだ!」と押し付けて
各季節の変わり目を「土」と呼ぶことに決めたのです。
「土用」というと夏のイメージが先行しますが、
冬にも、秋にも、本当はすべての季節に存在するんです。
季節の変わり目(異なる季節の間)に「土用」を置くことで、消滅する古い季節と、まだ十分に成長していない新しい季節の性質を、静かに交代させる働きをしています。
「土用」については理解して頂けたでしょうか??
ではなぜうなぎをその日に食べるようになったのか・・
夏の土用の季節は暑さが厳しく夏バテをしやすい季節ですから、昔から「精のつくもの」を食べる習慣がありました。うなぎも「精のつくもの」として奈良時代から有名だったそうです。
今のように土用にうなぎを食べるということが広まったきっかけは
幕末の万能学者として有名な平賀源内が
夏場にうなぎが売れないと近くのうなぎ屋から相談受けたので
「本日丑の日」
土用の丑の日鰻の日
食すれば夏負けすることなし
と書いた張り紙を張り出したところ大繁盛した
ということが始まりです。
実際にうなぎにはビタミンAやビタミンB群など疲労回復や食欲増進に効果的な成分が多く含まれており夏バテにはピッタリの食材といえます。
ただ、天然物のうなぎの旬は10月~12月。
本当に売り出すべき季節は、冬場の土用?!
うなぎ以外にも、身体に良い!と言われるものは色々ありますが、
なにより大切なことは栄養を十分にとることです!
例えば、夏バテで食欲不振になった時は、辛味や酸味といった少し味に刺激があるものがおススメですね。
今年も土用の丑の日がやってきます!
たくさん食べて夏バテ防止しましょう!