腱鞘炎やバネ指と女性ホルモン
腱鞘炎やばね指に悩まされている女性
更年期以降、女性ホルモンであるエストロゲンが急激に減少することで、
体に及ぼす影響はいくつかあります。
その一つに関節を包む膜(滑膜)がダメージを受けやすくなることがあります。
そうなると、関節の滑らかさが低下して関節の動きが悪くなり、
痛みのために強く握ることが難しくなるので、
腱鞘炎やバネ指での痛みが長引いたり、治り難くなったりします。
そこで、更年期の女性の腱鞘炎やばね指には
女性ホルモンの分泌を調整する処置が大切になります。
鍼灸治療は、ホルモンの分泌を調節する自律神経に働きかける
つまり、身体の中に働き掛けるの事ができるので、
内面的な作用に大きく影響します。
ただ、その処置だけでは改善しないことも多くあります。
その場合は肝臓の疲労が考えられます。
肝臓が疲れていると、どんなことが起きるかを考える前に
私達の身体にとって肝臓はどんな仕事をしているかをお伝えしましょう。
肝臓は沢山の機能があって、その内の一つに「解毒機能」があります。
- 疲れがたまると本来肝臓で解毒されるはずの老廃物は、肝臓内でろ過できなくなるためそのまま体内に残ります。
- エネルギーとして代謝しきれなかった栄養は中性脂肪となり身体に蓄積されます。
体にとって不要なものがどんどん溜まっていってしまうことに加え、
身体を動かしたり、疲労を回復させるのに必要なエネルギーが作れなくなってしまうことで、体を動かすことや疲労回復がますます遅くなりつらくなってしまいます。
東洋医学でも肝臓は筋肉と深い関係があると考えられています。
そこで、なかなか治り難い腱鞘炎やばね指に対して肝臓へのアプローチを行うことがあります。
肝臓に対してソフトにアプローチするだけでも痛みがかなり軽くなります。
更に嬉しい相乗効果として、
- 夜に寝やすくなる。
- 身体の疲れが回復しやすくなる。
- 肩こりが軽くなる
などの効果も出やすくなります。
らぽーる鍼灸院では詳細な問診と診察を通じて、患者さんの体質、不調の原因を確かめて、患者さんの不快な症状・痛みを改善するよう努めています。