鍼灸治療における好転反応
治療を受けた後に一時期、倦怠感や眠気、下痢や発熱が
起きることがあります。
体調が良くないから針治療を受けたのに、なんで?
逆に調子悪くなった(困ったなぁ)
こんな風に↑感じる場合があるかもしれません。
が、これは好転反応(瞑眩(めんげん)反応)と呼ばれるもので、体に鬱積していた老廃物が血液を通して排斥されることから起きる症状なので、心配いりません。
つまり、体の不調の原因となっていた疲労物質が体外に排出し、
体を正常に戻そうとする力が働いているから起こる状態と言えます。
好転反応で起きる体の不調
- ふらつき、めまい
- だるさ、倦怠感
- 頭痛、発熱
- 下痢、便秘
- 発汗
- 眠気
- のどの渇き
このような反応は、全ての人が起きるというわけではなく、個人差があります。
なぜならば、体内の疲労物質がどれ位蓄積されているかとか、体の悪い状態がどれ位続いていたかは、個人に差があるので、好転反応が起きない人もあります。
でも、好転反応が起きないからと言って良い治療が行なわれなかったのかというと、そうでもありません。
疲労の蓄積が多い人には比較的起こりやすい傾向があるのです。
好転反応はなぜ起きるか、どのくらい続くか
好転反応は、長い間疲労し凝っていた筋肉や関節がほぐれ、
滞っていた疲労物質が血液を通して排出される状態です。
つまり、長い生活習慣でつくられ、その状態に慣れてしまった体の
悪い状況から正常な状態に戻そう、傷ついた細胞を修復しようと
体が強く反応している状態と言えます。
中国古来では、「瞑眩せざればその病癒えず」という諺の
ようなものがあります。
好転反応が起きてもそれほど心配せず、体が良き方向に向かって
いると考えればよいのではと思います。
ちなみに好転反応の期間は、1~3日で収まるのが一般的です、
その間はゆっくり休養をとって過ごしてください。
また、「今の症状が好転反応によるものなのか」、それとも
「症状が悪化しているか」を区別するには、3日経過しても
症状が回復しないかどうかで判別できます。
好転反応は最長で3日です。もし、治療効果に不安を感じた
場合にはいつでもお気軽にご相談下さい。